慶應義塾體育會少林寺拳法部ブログ

新入生の方々はもちろん、全ての方に読んで頂きたいです!

#69 入部したきっかけ〜和田亮士朗

本ブログをご覧いただきありがとうございます。

法学部政治学科1年の和田亮士朗です。

 

いよいよ先週から秋学期がスタートしました。依然、コロナの状況は変わらず、またオンライン授業とレポートに追われる日々が続きそうです。毎度、zoomでの授業がある時、マイクがミュートになっているのに、「誰かに無断で盗聴されて、自分の声が流出されるのではないだろうか」と勝手に妄想しながら、ビクビクして講義を受けています。なんとかこの恐怖症を克服したいと思っているのですが、今でもzoomが始まると無言かつ微動だにしない自分がいます。

 

さて、先週に続き體育會少林寺拳法部に入部したきっかけについて語りたいと思うのですが、同期のブログを読んでいると初めて部活にいった日をドラマチックに書く方や、少林寺拳法に対する熱い思いを熱弁している方など、皆さんの溢れ出る文才を感じて若干気圧され気味です。

 

私が入部した動機は一言でいうと、中学・高校時代の時に何か一つのことに熱中することができなかった無念を晴らしたかったからです。

 

私は中学と高校の6年間、陸上競技部に所属していました。中学の頃は、特に目的意識を持って練習を行ったことはほとんどなく、ただ先輩方に言われたメニューをこなす日々でした。そしてあっという間に年月は経ち、高校生となった時、ようやく自分が周りの部員たちより劣っていることや、これまでの練習を勝手に言い訳をつけてサボっていたことに気が付くことができました。「ここから頑張って、高校の間に結果を残す!」と決意をしていましたが、人生そう甘くありません。結果から言うと、私は陸上の中で一番大きい大会である、インターハイに一度も出場することなく、引退を迎えました。理由は2つあります。1つ目は高校1年と2年の時にイギリスに留学をしていたため。そしてもう1つは、今も流行が続いているコロナによって、大会そのものが中止されたからです。高校3年生となって、そして部のキャプテンとして、大会の中止の報告を受けた時、とても心の中でモヤモヤしたことを覚えています。その時から大学に入ったらこの気持ちを晴らしたいという思いが芽生えるようになりました。無事に慶應義塾大学に合格した時、私はとりあえず興味のある體育會を調べてみることにし、そんな中で、少林寺拳法部と出会いました。

 

私は何よりも、2人で決められた剛法や柔法を行う組演武に魅力を持ちました。とにかく迫力があって、バチバチ感があって、そしてカッコいい。同時に護身としての少林寺拳法にも、とても興味がありました。片手で人を倒したり、腕を掴まれて飛ばされたりなど、今まで見たこともない新しい世界が自分の目の前に広がっていました。体験初日に惹かれて、すぐに入部の意思を決めました。

 

現在は11月に行われる全日本学生大会に向けてペアと日々、切磋琢磨しながら練習に臨んでいます。初めての大会で結果を残せるかなど、不安と隣り合わせの日々を過ごしていますが一方で、常に自分が一つの目標に向かって突き進んでいるという自信を感じています。以前、新入生歓迎式で篠永監督がおっしゃっていたことの中でとても心に残った言葉があります。それは「結果を残すことに執着するのではなく、4年間を通して一つのことを全うしたということに意味がある」です。自分も今後4年間の大学生活を振り返った時に、有意義かつ何か一つのことを真剣に全うすることができたと思えるよう、明日からの練習も全力を出し切って行きたいと思っています。

 

長くなってしまいましたが、これが自分の入部のきっかけです。

65期の入部動機も最後となりましたが、いつもご覧いただきありがとうございます。